⑮狐落城跡
標高665m、狐落城山の頂上に城跡があります。
対岸の葛尾城に本拠を置いた村上義清の支城の一つで、三水城跡(前山)への尾根沿いの高所に築かれた山城であり、三水城の出城と見られます。
十六夜観月殿からの遊歩道が整備されていますが、狐落しの名のごとく急な登りです。
北に坂城盆地、南東に岩鼻の和合城、北に葛尾城跡が望めます。
雑木が茂っていますが特に上田方面の眺望は良好です。
⑯三水城跡
標標高789.5mの前山の頂上に城跡があります。
頂上は部分的に開けていて特に上田方面の眺望は素晴らしいです。
ここから摺鉢山までのコースは未整備な箇所があり、室賀峠からのルートに合流するまでは気の抜けない所です
⑰摺鉢山
標高880.8m、鋭く突起した峰で、三ツ頭山脈の主要な位置にあります。
北東への尾根は、網掛の前山(三水城跡)へと伸びています。さらに北西方への尾根は、室賀峠を経て大林山脈へと連絡しています。
⑫三ツ頭山
標高922m、三ツ頭山脈の主峰であり、千曲川の平地からも良く見えます。
頂上は坂城の最南端で、村上・泉田・室賀の旧三村の境界点でした。
コースガイド
このコースは十六夜観月殿から孤落城に至る急な遊歩道からスタートします。
標高789mの三水城跡まで急坂です。
雑木の南側(左側)斜面は、県道まで一気に落ちこんでいるので慎重に行動しましょう。
十六夜観月殿、孤落城跡、三水城跡はいずれも歴史に名高い坂城の財産です。
心に刻んで先に進む…。
三水城跡までは千曲川対岸の南条、中之条方面を見下ろし、大峰山、虚空蔵山が大きく天をついています。
コースの先に目をやれば、平らなヤブ尾根の向こうに三角錐の摺鉢山が見えます。
三水城跡から室賀との稜線の間はほぼ標高750mの尾根道(網掛と小網の境界)ですが、踏み跡がはっきりしない所があります。
藪の中を標識を頼りに進みます。左下に小網の林道が見える程度で展望はききません。
白樺林の広い尾根を過ぎてビニールテープを巻いた松茸山の境を登ると室賀との境界尾根に出ます。
左折して摺鉢山を往復します。
山の名のとおり頂上は摺鉢をふせたように急でとがっています。
藪をすかして特異な形をした子檀嶺岳など室賀方面がわずかに見えます。
三水城跡から摺鉢山までは整備が必要です。
三水城跡への分岐点に戻って直進し室賀峠に至ります。
このコースは整備が行き届いています。
アドバイス
三水城跡までの急な登りがこのコースの特長です。足首、ひざの負担を軽くするよう杖(ストック)を使います。
つかまる樹木へは全体重がかかるのでしっかり根を張った木を選び三点支持を守ってゆっくり登りましょう。
このコースを下るときは、特に注意が必要です。
つまずいたり、滑ったりしないよう慎重に下りましょう。
前のめりにバランスを崩すと大事故のもとになるので、後ろに「しりもち」をつく形の方が安全です。
藪の中で道を見失う心配があるので決して尾根筋をはずれないで下さい。
踏みあとや赤布(標識テープ)を見つけてメンバーで確認しあって進むとよいでしょう。
行動中は常に現在地を確認(地図などで)しながら歩きましょう。